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機械安全エンジニア(MSE)資格制度

機械安全エンジニア(MSE)資格制度について

1.趣旨

機械設備による災害の休業4日以上の死傷者数は、26,423人と全災害の22.7%(平成27年)と依然として多発しています。機械類の安全性(これを略して機械安全といいます。)は既に国際的に確立されている技術を活用して実現出来ますが、国内への普及は未だ緒に就いたところです。機械安全に係わる技術者は、その機械設備を使用する現場の人達への危害、最悪は生命に直結する、に大きな責任を担っておりますので、機械安全にかかわる技術者と生産技術管理者を育成すること、その能力を判定し、能力を向上・継続させることは大変重要であると言えます。

一般社団法人安全技術普及会(以下、普及会といいます。)は、以上の認識のもと、機械設備による労働災害、産業災害の防止を目指して、作業者が使用する機械類が安全であるように設計・製造できる安全技術者、および現場の機械類を安全に使用できる生産技術管理者の育成を行っています。 機械安全講習会事業を2002年に安全技術応用研究会が開始し、それを普及会が引き継ぎました。育成した安全技術者、生産技術管理者は45,000名(延べ人数)を超え、能力審査受験者数は2,409名に達しました。

これまで実施してきた機械安全技術講習会と能力審査試験が、より明確に機械安全技術者あるいは生産技術管理者に求められる能力である事を確認できるよう機械安全エンジニア(MSE)資格制度を本年(2017年)に創設しました。機械安全に係わる技術者や生産技術管理者の方、あるいはこれから係わる方々におかれましては、奮ってご参加下さいますようご案内申し上げます。

2.機械安全エンジニアの区分

生産の現場で機械設備を使用するユーザと機械設備を設計製造するメーカーに大きく分けて、ユーザの生産技術系の方、メーカーでは機械設計の方、電気と制御を含む機械設計の方、総合的に設計をみる高度な機械設計の方、さらに製品の安全性を国際規格に基づいて規格適合の認証まで出来る方と区分すると必要な能力は次の様に示せます。

2-1. 機械安全に係わる生産技術管理者、機械安全エンジニアの名称と能力要件

機械安全エンジニアD
◆機械安全に係わる生産技術管理者
◆生産現場の機械設備安全の機械・電気・制御の危険源の同定・分析・評価ができる人

2-2機械安全に係わる設計技術者、機械安全エンジニアの名称と能力要件

機械安全エンジニアC
◆機械設備の機械安全に係わる設計技術者
◆機械安全に係るリスクアセスメントができる人
◆リスクアセスメントに基づく機械安全の保護方策によるリスク低減ができる人
機械安全エンジニアB
◆機械設備の機械安全に係わる電気・制御設計技術者
◆機械安全エンジニアC の能力に加え高度な電気安全・制御安全の保護方策によるリスク低減ができる人
機械安全エンジニアA
◆機械安全に係る高度な設計技術者
◆機械安全エンジニアB の能力に加え機械安全に係る高度な妥当性検証ができる人
◆メーカーとして製造機械の機械安全の妥当性のサイン(署名)ができる人
機械安全エンジニアS
◆機械安全に係る規格適合認証者
◆機械安全エンジニアA の能力に加え、ISO12100及び機械安全の国際規格に基づく規格適合の認証ができる人

3.受験資格と試験

3-1 受験資格

機械安全エンジニアS,A,B,C,Dの各クラスの受験資格には、普及会主催の講座を受講すること、実務経験があること必要です。各クラスの受験資格は次の通りです。

  • ・機械安全エンジニアDの受験資格は、基礎1コース修了かつ実務経験2年以上であること。
  • ・機械安全エンジニアCの受験資格は、基礎2コース修了かつ設計実務経験2年以上であること。
  • ・機械安全エンジニアBの受験資格は、基礎3コース修了かつ設計実務経験3年以上であること。
  • ・機械安全エンジニアAの受験資格は、機械安全実践コース修了かつ実務経験5年以上であること。
  • ・機械安全エンジニアSの受験資格は、機械安全エンジニアAを取得していること。

移行期の2017年は、機械安全エンジニアAの受験資格は普及会の12講座を修了していること、機械安全エンジニアDの受験資格は、普及会の指定7講座を修了していることです。2017年に限り実務経験は問いません。
受験資格に必要な講習会は、2017年では普及会の講習としていますが、今後は機械安全に係る他の団体・機関が主催する講習会と連携を図っていく予定です。

3-2 講習会

講習会は12講座から構成されています。機械安全エンジニアDは3講座、機械安全エンジニアCは5講座、機械安全エンジニアBは7講座、機械安全エンジニアAは12講座を受講して頂きます。1講座の所要時間は1日(10時から17時頃)です。講習会は東京、大阪、名古屋で実施しています。企業内講習もご要望によりお受けします。 2017年度の各講座の概要を別紙1に示しました。詳細は普及会ホームページをご覧下さい。 http://www.d-sostap.or.jp/session/detail/

2018年度以降の機械安全エンジニアD, C, B, A, S資格と講習会各コースの関連を下図に示します。各講座の内容は、基礎1コース、基礎2コース、基礎3コースに編成のため、2017年度の講座を基に組み替える予定です。

3-3 能力審査試験

能力審査試験は、機械安全エンジニアクラス別の科目別評価試験で科目毎に合否を、そして総合合否を決定します。試験科目は次の4科目です。

  • ① 機械安全基礎と法令・技術者倫理(機械安全エンジニア共通)
  • ② 機械安全(機械安全エンジニアクラス別試験)
  • ③ 電気・制御安全(機械安全エンジニアA・B 対象、クラス別試験)
  • ④ リスクアセスメント・リスク低減・妥当性確認(機械安全エンジニアクラス別試験)
  • 科目合格の場合、そのクラスの科目の受験は3年間免除されます。

2017 年度は、従来の能力審査試験【機械安全エンジニアA】に加え、【機械安全エンジニアD】の能力審査の実施を予定しています。

能力審査料 21,600円(筆記・実務・口述試験)
登録料 無料
更新料 (3年ごと)5,400円(更新講習料を含む)

(特記事項)能力審査の試験機関は講習実施団体から独立した委員会です。

3-4 試験日と会場

2017 年度は、下記を予定しております。ホームページで詳細をご案内します。

日時 2017年12月13日(水)
9時から17時(クラスにより異なります)
口頭試験(機械安全エンジニアA)の予定(2018年2月頃)
場所 機械安全エンジニアA:東京
機械安全エンジニアD:東京

4. 厚生労働省の機械類の安全性に係る指針・通達との関連

4-1 国際規格と指針、通達

機械類の安全性とリスクアセスメントの原則は国際規格ISO12100-1,-2:2003(JIS規格B9700-1,-2:2004)で示されました。厚生労働省「機械の包括的な安全基準に関する指針」はISO12100の原案(CD)に沿って2001年に発行されています。さらに2016年に厚生労働省は、「設計技術者・生産技術管理者に対する機械安全に係る教育について」の指針を発行し機械安全教育の推進を図っています。厚生労働省の主要な指針と通達を別紙2に示しました。

4-2 指針、通達と機械安全エンジニア資格制度

普及会が実施する講習会は厚生労働省指針が示す教育内容と時間数を包含したもので、さらに実務に役立つ内容とより高度な内容から成ります。これらの講習会を受講した技術者の能力を審査するのが機械安全エンジニアの資格試験です。この資格制度は国家資格ではありません。普及会の長い経験から生まれた試験制度です。

5. 機械安全エンジニア資格制度のお問い合わせ、講習会・能力審査試験の申込

普及会事務局にメールまたはFAX でお願いします。

一般社団法人 安全技術普及会 事務局
所在地 〒140-0011 東京都品川区東大井5-4-19 三井第3 ビル
TEL 03-5769-0775
FAX 03-5769-0776
E-mail info@sostap.org
URL http://www.d-sostap.or.jp/

機械安全エンジニア(MSE)に関するQ&A

Q1. 機械安全エンジニア資格制度とはどのような資格制度ですか?
  • ◆機械安全エンジニア資格制度は、機械安全に関して国際的に対応できるエンジニアの育成を目的にして一般社団法人安全技術普及会が2017年に立ち上げた資格制度で、実務を経験した技術者が体系な講習を受講し、能力評価試験によってその能力を認められた人が機械安全エンジニアの資格者となる制度です。
  • ◆一般社団法人安全技術普及会と安全技術応用研究会は、2004年から機械安全に関する講習会を実施し2016年までに44,201人(延べ人数)の講習実績があり、うち2,409人が能力評価試験を受験しました。試験の合格者に対してSA(セーフティアセッサ)の適格性証明書を発行されました。「Q 15機械安全エンジニアとSAは何が違うのですか?」をも参照してください。
  • ◆2017年に立ち上げた機械安全エンジニア資格制度は、国内の機械類による労働災害を実際に少なくすることが目的です。そのために安全に関する国際規格に合致した機械を設計できる技術者の育成を行い、その設計者が機械安全エンジニアとして必要なレベルであることを確認する制度です。また機械安全に係わる生産技術管理者の資格制度は、生産現場に現にある機械・電気・制御の危険源(ハザード)の同定・分析・評価ができる人を育成し試験で確認する制度です。
Q2. いままでどれくらいのひとが受講し試験を受けていますか?

機械安全技術講習会は、2004 年から安全技術応用研究会のひとつの事業として開催してきましたが、2016 年より「一般社団法人 安全技術普及会」として実施しています。受講者数(延べ人数)は下表の通りです。

公開講習会 企業内講習会 合計
2004 542 954 1,496
2005 641 210 851
2006 1,001 900 1,901
2007 1,988 1,512 3,500
2008 2,861 1,989 4,851
2009 2,465 1,188 3,653
2010 2,812 2,002 2,002
2011 2,335 708 3,043
2012 2,426 752 3,178
2013 2,739 1,128 3,867
2014 2,797 1,012 3,809
2015 3,640 1,034 4,674
2016 3,295 1,269 4,564
合計 29,543 14,658 44,201
能力審査参加者
11
38
64
154
221
257
367
311
169
192
171
223
231
2,409
Q3. 機械安全とは何ですか?
「機械類の安全性」のことで、機械の安全化を進めるために機械の側ですすめるべき種々の技術的の安全方策で、ISO12100等の機械類の安全に関する国際規格や「機械の包括的な安全基準に関する指針」(厚生労働省)などで示されています。
Q4. 機械安全エンジニアにいくつもの種類がありますがその違いは何ですか?

機械安全エンジニアは5種類の資格があり、それぞれの資格ごとに機械安全に係る電気・電装設計者、機械設計技術者、生産技術管理者としてそれぞれ職場の機械安全を国際規格に基づいて責任をもって推進することができます。

  • ◆機械安全エンジニアDは、生産現場の機械設備安全の機械・電気・制御の危険源の同定・分析・評価ができる人です。生産技術管理に係わる人が主な対象になりますが、広い範囲の人達も含まれます。この資格は、厚生労働省指針*「機械安全に係る生産技術管理者」に相当します。
  • ◆機械安全エンジニアCは、機械設計者を対象とします。機械設備設計の機械安全に係るリスクアセスメントができる人であり、リスクアセスメントに基づいて、機械安全の保護方策によるリスク低減ができる人です。この資格は、厚生労働省指針*「機械安全に係る設計技術者」に相当します。
  • ◆機械安全エンジニアBは、機械安全エンジニアC の能力に加え高度な電気安全(IEC60204-1(JIS B9960-1)を基本として電装設計、ISO13849-1(JIS B9960-1)による制御安全の保護方策によるリスク低減ができる人です。機械と電気・制御の双方が関連します。この資格は、厚生労働省指針*「機械安全に係る設計技術者で、機械安全設計に係わる電気・制御技術者」に相当します。
  • ◆機械安全エンジニアAは、機械安全エンジニアB の能力に加え機械安全に係る高度な妥当性検証ができる人で、メーカーとして製造機械の機械安全の妥当性のサイン(署名)ができる人です。このレベルの人は高度な能力を有していますから、当会の基礎1コース、基礎2コース、及び基礎3コースの各講座の講師レベルといえます。
  • ◆機械安全エンジニアSは、設計者のうちでも最も高度な機械安全エンジニアA の能力に加え、ISO12100及び機械安全の国際規格に基づく規格適合の認証ができる人です。 *:設計技術者に対する機械安全教育プログラム、厚生労働省通達 平成26 年4 月15 日基安発0415 第3 号
Q5. 機械安全エンジニアを取得するメリットは?
  • ◆「安全は技術で構築する」基本理念のもと、安全な機械は設計者が安全確保を優先して行い、技術的に可能な対策を完了したという条件で残ったリスクを使用者に委ねる「設計原理」(JISでは設計原則といいます。)にしたがって機械安全エンジニアの講習は行われます。
  • ◆機械安全エンジニアは、既に確立された機械安全の技術を駆使して機械の安全性を確保し、さらにより安全な機械の使用方法を開発します。そして限界まで安全設計を行うので、それでも残ったリスクの低減を使用者に委ねることが許されるのです。この「設計原理」に基づいた機械の設計を行い、妥当性を確認する、もしくは認証を受けることで、その機械が「設計原理」に基づいていることの説明責任を果たすことが出来るのです。
  • ◆機械安全エンジニアは、事業場で作業者が使用する機械にどのようなリスクがその機械にあるか、設計者はどのように安全を確保しているか、どのように使用方法で事故を防いで貰いたいのかなどを明らかにしなければなりません。
  • ◆安全な機械を設計する能力に関する試験は、最難関の技術系国家資格である技術士補、技術士試験にもほとんどありません。労働安全コンサルタントの国家試験にも機械安全の問題は僅かしか出題されません。したがって機械安全エンジニアの資格制度に合格することは機械安全の分野に関した専門的な知識と経験があることの証明になります。
  • ◆こうした能力を有していることを認定されたのが機械安全エンジニアです。
Q6. 厚生労働省の指針について教えてください。

機械安全に係わる厚生労働省の指針、通達から代表的なものを以下に示します。

  • ◆機械の包括的な安全基準に関する指針(2001 年、2007 年)
  • ◆労働安全衛生法 第28 条の2、危険性又は有害性等の調査等に関する指針(2006 年)
  • ◆労働安全衛生規則 第24 条の13、機械譲渡者等が行う機械に関する危険性等の通知促進に関する指針(2012 年)
  • ◆機械ユーザーから機械メーカー等への災害情報等の提供の促進について、設計技術者・生産技術管理者に対する機械安全に係る教育について(2014 年)
  • ◆安全衛生教育及び研修の推進について(2016 年)
    (「安全衛生教育推進要綱」の改正)
Q7. 機械安全エンジニア資格制度は国家資格ですか?
  • ◆いいえ、ちがいます。国家資格ではありません。(一社)安全技術普及会の長い経験から生まれた試験制度です。講座は国内の機械安全をリードするもので、日本にずっと先行している国際規格をキャッチアップしたものでその講座の内容には自信を持っています。
  • ◆講座の受講料や受験料は極めて良心的なものであります。資格商法とはまったく無縁のものであります。
Q8. 機械安全エンジニア資格取得の受験資格は?

機械安全エンジニアはS,A,B,C,Dの5種類の資格があり、それぞれの受験資格は必要な普及会主催の講座を修了していること、実務経験があることです。

  • ◆機械安全エンジニアDの受験資格は、基礎1 コース修了かつ実務経験2 年以上。
  • ◆機械安全エンジニアCの受験資格は、基礎2 コース修了かつ設計実務経験3 年以上。
  • ◆機械安全エンジニアBの受験資格は、基礎3 コース修了かつ設計実務経験3 年以上。
  • ◆機械安全エンジニアAの受験資格は、機械安全実践コース修了かつ実務経験5 年以上。
  • ◆機械安全エンジニアSの受験資格は、機械安全エンジニアAを取得していること。

なお、2017年に限って、機械安全エンジニアAの受験資格は(一社)安全技術普及会の12講座を修了していること、機械安全エンジニアDの受験資格は、(一社)安全技術普及会の指定7講座を修了していることです。

Q9. 機械安全エンジニアの講習会について教えてください。
  • ◆2017年の講座は12講座からなります。講座の体系図を以下に示します。
    詳細はこちらをご覧下さい。
  • ◆2018年以降は、機械安全エンジニアD向けの基礎1コースは3講座、機械安全エンジニアC向けの基礎2コースは5講座、機械安全エンジニアB向けの基礎3コースは7講座、機械安全エンジニアA向けは12講座を予定しています。2018年の講座内容は2017年の講座内容と多少の変更が予定されていますので追ってHP等でお知らせします。

2017年に実施している機械安全の12講座

  • 1.国内機械安全関連法令と技術者倫理
  • 2.安全基礎工学
  • 3.基本安全規格(ISO12110)に基づく安全構築技術
  • 4.カードとインタロックの構築技術
  • 5.機械リスク低減方策技術
  • 6.基礎電気と基礎制御安全技術
  • 7.安全コンポーネントの構成原理とその適用
  • 8.電気安全技術
  • 9.制御安全技術
  • 10.災害事例の安全性査定
  • 11.リスクアセスメント実施技術(1)
  • 12.リスクアセスメント実施技術(2)
Q10. 機械安全エンジニアの試験を受けるためになぜ講習の受講が必要なのですか?
安全な機械の設計あるいは生産現場にある機械を適切にリスクアセスメントするためには広範囲な技術的な知識、応用力、現場への適用力、国際的な安全への要求仕様などが必要です。しかし、規格書や書籍などを自習して個別の知識を積み上げるという努力だけでは全体像を理解し、実際の問題に適切に取り組むことは困難です。体系として学習しなければなりませんが、我が国の学校教育では、残念ながら機械安全を学ぶ機会が設けられておりません。経験を積んだ講師から活きた知識と経験を学ぶことがとても大事であると私たちは考えています。このため、講習の受講を受験の条件としました。
Q11. 講習会の講師はどのような人ですか?

◆講師は企業あるいは独立して機械安全の最前線で活躍している技術者で、20 名以上の講師を擁しています。

◆各講師は、

  • 機械安全に関するISO/IEC 国際委員会・国内委員会の委員
  • 厚生労働省の委員会・中央労働災害防止協会の委員会
  • 消費者庁事故調査委員会専門委員、各種事故調査の専門家
  • 大学非常勤講師
  • 技術士
  • 労働安全コンサルタント

などで活動している機械安全の専門家です。

◆講師は当会の講師研修会により常に最新の技術・情報を研鑽しています。

Q12. 機械安全エンジニアの試験をうけるためになぜ実務経験が必要なのですか?
  • ◆機械安全は、機械そのものの安全、電気安全、制御安全などは相互に深く関連しています。安全な機械を設計するためには機械類の設計ができる事が大事であり、知識のみでは設計が出来ないことは言うまでもありません。そのために実務経験が必要としています。
  • ◆生産技術管理者がリスクアセスメントを行うためにもある一定のレベルの実務経験が必要であることはいうまでもありません。そのため実務経験を必要としました。
  • ◆すなわち機械安全エンジニアを名乗る専門家は、机上の空論でなく、真に実務を担い、そこで適切な判断、指示、行動を行えるものであることを示すために実務経験を必須としています。
Q13. 機械安全エンジニアに受験資格に実務経験がありますが、証明は必要ですか?
  • ◆自己申告としますが、当会から提出を求められた時には、上司承認の実務経験証明書の提出をお願いします。
  • ◆実務経験の虚偽記載がある、あるいは当会から提出を求められたにもかかわらず提出が無いばあいには資格を取り消されることがあります。証明書内容等につきましては、当会事務局に確認ください。
Q14. 研究あるいはシステムインテグレータの経験は実務経験になりますか?
もちろん実務経験になります。機械のエンジニアリング会社(複数の機械を一つのシステムとして取りまとめる者を含む)、機械の譲渡者(流通業者を含む)、機械の使用者(ユーザー)であって、機械の設計・改造を行う業務は実務経験になります。
Q15. 機械安全エンジニアとSAは何が違うのですか?
  • ◆SAはセーフティアセッサ資格認証制度のことです。機械安全エンジニアおよびSAともに機械安全に関する資格制度です。
  • ◆SAは、2004年に安全技術応用研究会(SOSTAP)、テュフラインランド ジャパン(株)、日本電気制御機器工業会(NECA)および関連会社の日本認証株式会社(JC)の4者が立ち上げた制度です。NECAが2016年にSA制度基準を変更したことによって、2017年から日本認証株式会社がSA制度を運営しています。
  • ◆機械安全エンジニア資格制度は(一社)安全技術普及会が2017年に創設した機械安全技術者に関する資格制度です。
  • ◆SAの受験資格であった機械安全の講習会は安全技術応用研究会(2016年は(一社)安全技術普及会)が全面的に実施してきましたが、2017年から講習会の受講は必要なくなりました。実務経験への要求もありません。
  • ◆機械安全エンジニアの受験資格は、(一社)安全技術普及会の講習会を受講し、実務経験が有ることです。
  • ◆SAの能力評価試験は安全技術応用研究会(2016年は(一社)安全技術普及会)が実施しましたが2017年からは(一社)安全技術普及会)は関与しません。
  • ◆機械安全エンジニアの資格試験問題は独立組織である能力審査委員会が作問します。
  • ◆SAの適格性証明は制御機器メーカーの集まりである日本電気制御機器工業会が発行しています。
  • ◆機械安全エンジニアAは、2016年度のSA受験資格と同じレベルの講座を受講し、実務経験5年(新しい要件です)を有する人が受験することが出来ます。機械安全エンジニアD、C、Bは厚生労働省の機械類の安全性に係わる指針・通達を包含し、実際にエンジニアリング的に役立つレベルで受験にはそれぞれ実務経験があり講習会を終了したうえで能力認定試験に合格することが必要です。
Q16. 機械安全業務をするには、機械安全エンジニア制度とSA制度の
   どちらが有利ですか?
  • ◆どちらが有利という事はありません。
  • ◆機械安全エンジニアAの試験は、12年間の実績のある能力審査委員会が実施します。受験資格は(一社)安全技術普及会が実施している12講座を修了していることです。試験範囲はその12講座で学ぶこと、レベルは2016年までのSA試験のレベルであろうかと思われます。
  • ◆2016年までのSAは、(一社)安全技術普及会の講習を受講したうえで能力認定試験を受験し能力を認定された人です。
  • ◆2017年からのSAの試験は新たに日本認証株式会社が行います。まだ実績がありませんので試験の内容とレベルは分かりません。受験資格に講習の受講は不要です。詳細は日本認証株式会社にお問い合わせください。
  • ◆実績:(一社)安全技術普及会と安全技術応用研究会は2016年までの機械安全の講習を実施し通算44,201人が参加され2409名の能力審査を行いました。すべてのSA資格取得者は、2015年までは安全技術応用研究会、2016年は(一社)安全技術普及会が教育した実績があります。
Q17. 昨年SA資格取得に向けて普及会主催の講座を受講しましたが、
   機械安全エンジニア資格取得の受験資格はありますか?
  • ◆2016年に普及会主催の12講座を受講されたのであれば2017年の機械安全エンジニアAの受験資格があります。
  • ◆2018年の機械安全エンジニアAを受験するには5年の実務経験が必要になります。なお受講後3年以内に受験してください。
Q18. 講習の修了証の有効期間は何年ですか?
  • ◆講習の修了証には特に有効期間を定めていません。
  • ◆機械安全エンジニアの資格試験を受けるには講習の修了年を含め3年以内としています。それは安全に係わる技術はどんどん進みますし、国際規格も改定されますので常に最新の技術を学ぶことが大事だからです。資格試験も最新の技術について出題されます。資格試験を受けない人もフォローアップ講習の受講をお薦めします。
  • ◆フォローアップ講習によって資格試験を受講する場合もフォローアップ受講から3年以内です。
Q19. 他の団体の講習を受講したのですが受験資格がありますか?
現状は(一社)安全技術普及会の講習だけですが、今後は機械安全に係る他の団体・機関主催の講習会と連携を図っていく予定です。
Q20. 試験科目を教えてください。

試験科目は次の4科目です。

  • ① 機械安全基礎と法令・技術者倫理(機械安全エンジニア共通)
  • ② 機械安全(機械安全エンジニアクラス別試験)
  • ③ 電気・制御安全(機械安全エンジニアA・B 対象、クラス別試験)
  • ④ リスクアセスメント・リスク低減・妥当性確認(機械安全エンジニアクラス別試験)
Q21. 資格試験の科目合格はありますか、また何年有効ですか?
  • ◆科目合格はあります。能力審査試験は、機械安全エンジニアクラス別の科目別評価試験で科目毎に合否を、そして総合合否を決定します。科目合格の場合、そのクラスの科目の受験は3年間免除されます。
  • ◆有効期間は合格から3年です。
Q22. 試験問題はどこが作成しているのですか?

独立した組織である能力審査委員会が作成します。能力審査委員会は委員長名以外はすべて非公開であり公平性を保つために秘密保持が厳しく守られています。委員は講習会の講師を勤めることはありません。

Q23. 過去の試験問題は公表されていますか?

いいえ、過去問は公表されていません。

Q24. 機械安全エンジニア資格制度はISO/IEC17024に適合していますか?
  • ◆ISO/IEC17024:2012(JIS Q 17024:2012)は適合性評価-要員の認証を実施する機関に対する一般要求事項の国際規格です。
  • ◆現状の機械安全エンジニア資格制度はISO/IEC17024:2012(JIS Q 17024:2012)を意識していますが、適合はしていません。出来るだけ早く適合させたいと考えています。
Q25. フォローアップ講習とはどのようなことですか?

機械安全の最新の国際・国内規格や法令に関する解説を主とした講習会です。機械安全エンジニア資格取得後、3年毎に資格更新をする時に受講していただきます。また、現状SA資格を取得していて機械安全エンジニアAを受験するには、フォローアップ講習受講が必要となります。

Q26. 普及会の講座を受講して、SAの受験は可能ですか?

可能です。普及会の講座はSA受験にも役立つ内容が沢山含まれています。

Q27. 普及会の講座のテキストだけを購入して、
   自主的に勉強することで受験はできますか?

テキストだけの販売はしていません。普及会講座受講時に配布されます。受講費用にテキスト代が含まれています。機械安全エンジニアの受験資格は、普及会の講座を受講することが条件となります。

Q28. SSA資格を取得していますが、機械安全エンジニアのDとして
   認定してもらえますか?

フォローアップ講習を受講し、機械安全エンジニアDの評価試験に合格することで機械安全エンジニアDの資格取得となります。

Q29. SA資格を取得していますが、機械安全エンジニアのAとして
   認定してもらえますか?

フォローアップ講習を受講し、機械安全エンジニアAの評価試験に合格することで機械安全エンジニアAの資格取得となります。

Q30. SSA資格を取得していますが、機械安全エンジニアA、B、Cを受験するには
   どの講座を受講すれば良いのですか?

機械安全エンジニアCを受験するためには基礎2コースを、機械安全エンジニアBを受験するためには基礎3コースを、機械安全エンジニアAを受験するためには機械安全実践コースを受講してください。

Q31. 機械安全エンジニアCを取得したのち、機械安全エンジニアBを受験するには
   どの講習を受ければ良いですか?

電気安全と制御安全の2講座を受講してください。講座名称などは2017年末にHPで公表します。資格を継続して更新し、フォローアップ講習を受講している事が必要です。

Q32. 機械安全エンジニアBを取得したのち、機械安全エンジニアAを受験するには
   どの講習を受ければ良いですか?

機械安全実践コースのうちの5講座を受講してください。講座名称などは2017年末にHPで公表します。資格を継続して更新し、フォローアップ講習を受講している事が必要です。

Q33. フォローアップ講習の受講料はいくらですか?
  • 機械安全エンジニア有資格者は、資格登録から3年間は無料、あるいは資格更新から3年間は無料です。
  • 機械安全エンジニアの資格を持っていない人あるいは資格の有効期限が過ぎている人は1講習会16,200円です。
Q34. (一社)安全技術普及会とはどのような団体ですか?
  • ◆(一社)安全技術普及会は、安全技術応用研究会から2016 年6月1日に分離独立した機械安全の普及事業を図る「(一社)安全技術普及会と安全技術応用研究会」です。
  • ◆安全技術応用研究会は、国内外の機械の安全性に関わる技術の調査と現場に応用するための研究団体として1992 年に設立され、以来、会員による安全技術の研究を進めてきました。
  • ◆2000 年に開始した機械安全の会員会社向けの講習会事業は、2004 年に安全技術応用研究会を含めた3 社で始めた資格制度「セ-フティアセッサ」の全講習及び能力(筆記・リスクアセスメント)審査試験を安全技術応用研究会が実施してきました。
  • ◆これら講習会等の機械安全の普及事業を(一社)安全技術普及会が引き継ぎ現在に至っています。
Q35. (一社)安全技術普及会と安全技術応用研究会との関係を教えてください。
  • ◆(一社)安全技術普及会は安全技術応用研究会から分離独立した一般社団法人です。安全技術応用研究会は機械の安全性に関わる技術の調査と現場に応用するための研究をおこない、(一社)安全技術普及会は安全技術応用研究会の研究成果をもとに安全技術の普及を行います。両者は一体的な運営を行っています。
  • ◆両者の関係を普及会と研究会の関係ページに図示しました。
Q36. 講習はどこでおこなわれますか

東京、大阪、名古屋で公開講習会を行っています。またご要望によって企業内でも講習を行っています。

Q37. 試験はどこでおこなわれますか?

2017年の試験は東京で行います。他都市でも行う計画がありますがまだ確定していません。

Q38. 試験の日時を教えてください。

2017年12月13日(水)です。機械安全エンジニアAの口頭試験は2018年2月頃の予定です。

Q39. 試験に持ち込める物は?
  • ◆受験票
  • ◆鉛筆(HBまたはB限定。シャープペンシル可)
  • ◆鉛筆削り(電動式は持ち込めません)
  • ◆消しゴム
  • ◆スケール、三角定規、分度器、コンパス
  • ◆電卓を持参してください。メモリー機能、関数機能の有無は問いません。
  • ◆PC、タブレット、携帯電話、スマートフォン等の通信機器の使用は認めません。
  • ◆テキスト
  • ◆規格書
  • ◆自筆のノート
  • ◆時計
Q40. 受験資格に国籍が関係ありますか?

受験者の国籍は問いません。ただし問題と解答は日本語のみです。

Q41. 講習の修了書を紛失したのですが再発行してもらえますか?

受講者名のほか受講日、受講都市名、講習会名が判明しているときの再発行手数料は3000円です。受講者名、受講日、受講都市名、講習会名が不明あるいは間違いにより事務局で調査を要する時には3000円の調査費を追加していただきます。

その他

講座の内容

詳細は講習会案内をご覧下さい。

1.国内機械安全関連法令と技術者倫理
①安全管理の進め方と今日的な意義
②技術者倫理
③機械安全に係る国内法令の概説
2.安全基礎工学
①機械の安全原則と安全性の論理的表現
②安全確認型システムの基礎
③安全情報伝達の一般式とその適用
④人間/機械安全作業システム
3. 基本安全規格(ISO12100)に基づく安全構築技術
①機械安全の基礎知識
②機械安全関連用語の概説
③本質安全、隔離と停止の原則
④リスクアセスメントとリスク低減方策
⑤本質的安全設計方策
4.ガードとインタロックの構築技術
①ガード設計概説
②実施事例
③インタロック設計基礎
④ ISO14119 に基づくインタロック装置
5.機械リスク低減方策技術
①国際規格におけるリスク低減方策の考え方
②リスク低減方策の一般的手法の解説
6.基礎電気と基礎制御安全技術
①電気・制御安全の概説
②電気エネルギーによる災害防止
③ヒューマン・マシン・インターフェースと安全技術
④基礎制御安全技術
7.安全コンポーネントの構成原理とその適用
①単調論理に基づく安全原則とその適用
② ISO13849-2 で示される安全原則
③機械的・電気的安全コンポーネントの例
8.電気安全技術
① IEC 60204-1 における電気安全技術
② IEC 60204-1 チェックリストによる設備の検証
9.制御安全技術
①基本安全規格で示されるインタロックシステム
②制御システムにおけるインタロックシステム論理構造
③機械的および電気的安全原則
④インタロック回路の基本構造
⑤セーフティリレーユニット
⑥機械安全におけるプログラマブル電子システム
⑦安全確保のためのセンサの構成理論
⑧ ISO 13849・IEC62061・ISO/TR23849 を適用した制御システムの安全関連部構築の概説
⑨ IEC 61508 における診断範囲(DC)と安全側故障率比(SFF)と機械安全に関するソフトウエア概要
10.災害事例の安全性査定
①保護方策技術の概説
②災害事例の検証
11.リスクアセスメント実践技術(1)
①リスクアセスメントと安全管理
②リスクアセスメントの基本概念と手法の得失
③意図する使用と予見可能な誤使用の明確化
④危険源の同定と危害の想定
⑤演習:ビデオを使ったリスクの見積もりと評価
12.リスクアセスメント実践技術(2)
①リスクレベルとリスク低減方策の考え方と妥当性確認
②演習:リスク低減方策と妥当性確認
③使用上の情報提供の留意点

厚生労働省の機械類の安全性に係る法令と主要な指針・通達

  • 機械の包括的な安全基準に関する指針(2001 年)
  • 労働安全衛生法 第28 条の2(2006年)
  • 危険性又は有害性等の調査等に関する指針(2006 年)
  • 機械の包括的な安全基準に関する指針(改正:2007 年)
  • 労働安全衛生規則 第24 条の13(2012年)
  • 機械譲渡者等が行う機械に関する危険性等の通知促進に関する指針(2012 年)
  • 機械ユーザから機械メーカー等への災害情報等の提供の促進について(2014 年)
  • 設計技術者・生産技術管理者に対する機械安全に係る教育について(2014 年)
  • 安全衛生教育及び研修の推進について(「安全衛生教育推進要綱」の改正)(2016 年)

生産技術管理者・設計技術者に対する機械安全教育プログラム
厚生労働省通達 平成26年4月15日基安発0415 第3号

生産技術管理者に対する機械安全教育カリキュラム

科目 範囲 時間
1.技術者倫理 (1)労働災害、機械災害の現状と災害事例
(2)技術者倫理、法令遵守(コンブライアンス)
1.0
2.関係法令 (1)法令の体系と労働安全衛生法の概要
(2)機械の構造規格、規則の概要
(3)機械の包括安全指針の概要
(4)危険性又は有害性等の調査(リスクアセスメント)等に関する指針の概要
(5)機械に関する危険性等の通知の概要
3.0
3.機械の安全原則 (1)本質安全・隔離・停止の原則
(2)機械安全規格の種類と概要(日本工業規格(JIS規格)、国際規格(ISO規格、IEC規格))
2.0
4.機械の設計・製造段階のリスクアセスメントとリスク低減 (1)機械のリスクアセスメント手順
(2)本質的安全設計方策のうち可能なもの
(3)安全防護及び付加保護方策
(4)作業手順・労働者教育・個人用保護具
9.0
合計:15時間

(備考)
1.機械の使用者(ユーザー)の安全担当者についても、上記カリキュラムの教育を受けることが望ましいこと。
2.機械の使用者(ユーザー)の経営層や購買担当者についても、上記カリキュラムの【1 技術者倫理】及び【2 関係法令】の内容について、教育を受けることが望ましいこと。

設計技術者に対する機械安全教育カリキュラム

科目 範囲 時間
1.技術者倫理 (1)労働災害、機械災害の現状と災害事例
(2)技術者倫理、法令遵守(コンブライアンス)
1.0
2.関係法令 (1)法令の体系と労働安全衛生法の概要
(2)機械の構造規格、規則の概要
(3)機械の包括安全指針の概要
(4)危険性又は有害性等の調査(リスクアセスメント)等に関する指針の概要
(5)機械に関する危険性等の通知の概要
3.0
3.機械の安全原則 (1)機械安全規格の種類と概要(日本工業規格(JIS規格)、国際規格(ISO規格、IEC規格))
(2)機械安全一般原則の内容(JISB9700 (ISO12100) )
6.0
(3)電気安全規格(JISB9960-1(IEC60204-1)) 【電気・制御技術者のみ】 (5.0)
4.機械の設計・製造段階のリスクアセスメントとリスク低減 (1)機械の設計・製造段階のリスクアセスメント手順
(2)本質的安全設計方策
(3)安全防護及び付加保護方策
(4)使用上の情報の作成
18.0
(5)制御システムの安全関連部(JISB9705-1(ISO13849-1))
【電気・制御技術者のみ】
(5.0)
5.機械に関する危険性等の通知 (1)残留リスクマップ、残留リスク一覧の作成 2.0
合計:30時間
(ただし、機械安全設計に係る電気・制御技術者にあっては、40時間)

(備考)
1.機械の製造者(メーカー)等の品質保証の管理者についても、上記カリキュラムの内容について、教育を受けることが望ましいこと。
2.機械の製造者(メーカー)等の経営層についても、上記カリキュラムの【1 技術者倫理】及び【2 関係法令】の内容について、教育を受けることが望ましいこと。

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